午後1時30分から、サンライフにおいて原町市少年の主張大会が開催されました。市内4つの中学校から各学年1名づつ計12名の元気な主張があります。それぞれが実体験からの発表で、公聴した市民の胸に厚く訴えていました。このような発表を聞いていると、とても市内中学校が荒れているとは思えないのです。そして、子どもたちはみんな本来純粋な心を持っているのだとあらためて感じました。なぜ、荒れる子どもが出てくるのでしょう。家庭では保護者の問題、学校では先生と教育の在り方の問題、社会では大人の意識とマスコミ・メディアの問題がそれぞれ絡み合っているのはわかります。では、どう解決していくかとなると頭を抱えてしまいます。

大事なのは子どもたちと向き合うことで、子どもからすれば情報が溢れ、物が有り余る、拝金主義の混沌とした世界で迷子になっている(なろうとしている)自分について、かまってくれる人、真剣に心配してくれる人の存在を求めているのだと思うのです。だから、アンケートをとると一番大事なのは「友達」と答える子どもが圧倒的に多いのでしょう。親でも、家族でも、先生でも、近所の人でも誰でもいいから、だれかが声を掛け、話を聞き、相談にのってあげることが必要なのではないでしょうか。それがあれば、あの中学生の事件だって起こらなかったのではと思えてなりません。

何のために学校があるのか、何のために勉強するのか、生きるとは、教育とはをもう一度しっかりと考える時代だとこの少年の主張を聞いてあらためて確信しました。