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今日、議会の全員協議会終了後に、南相馬市総合病院の及川友好副院長(写真は右)による「脳卒中の治療と問題点について」と題した勉強会を、議場でわかりやすく、熱く講義いただきました。先生は、昭和34年、勿来の生まれ。県立福島医大を卒業し、日赤病院を経て平成19年8月より当病院に勤務されています。

講義の内容をお話しますと、脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があり、症状は、突然の阪神麻痺、言語障害、顔面麻痺、めまい、複視、感覚障害、頭痛があります。この、突然の戸いうところが、主な症状になります。
また、この地域の医師数が少ない(全国平均の70%)ことや、脳卒中は時間との勝負で、早い対応と処置で命が助かり、後遺症も少なくなるとの小とです。この地域の地理的環境や、設備、さらに検査技師やレントゲン技師の数が少ないことが、早期の処置を遅らせていると指摘されます。さらに、脳梗塞には、発症から3時間以内に投与すると治る薬があり、その資格を及川医師が持っているにもかかわらず、その前段の検査に時間がかかり間に合わない場合が多いとの小とです。
それは、技師が少ないため24時間体制が組めないことに問題があります。

最後に、及川医師は、是非この地域に「脳卒中センター」を設置して、助かる命の助けられない環境を改善してもらいたいと指摘されました。それには、総合病院と小高病院を統合し、230床から100床増として研究費を年間1000万円程度増額しなければ、この地域の専門医師は増えないし、他から呼ぶことも難しいと締めくけられました。平成22年4月から12月の病気死亡者は、133人で発症から24時間以内は、21人。その内、残念ながら医療機関の規模が小さい(医療レベルが低い)ため、助けられなかった方は8人ということでした。

議会としても、市の執行部としても対応を迫られる問題であり、市民の多くが知る必要のある重要課題だと受け止めました。